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第1弾第2弾第3弾第4弾第5弾| 番外編


怪しい電子工作のお部屋番外編@

秋葉原買い出し紀行

 ALL神奈川コンテストの終わった翌日の日曜日、すなわち 6月7日、私、伊藤は秋葉原に買い出しに出かけた。
 前日( 便宜上の日付)、午前2時過ぎまでコンテストの後片 付けをやっていたため、家に帰ったのはすでに午前三時。
疲労困憊 の上に、睡眠不足。なかなかのハードスケジュールである。
 今回の買い出しにはS水氏K合氏が同行することになっ ていた。 が、約束の時間になっても両氏は集合場所の
秋月 電子通商前に現れなかった。
 刻々と過ぎてゆく時間。
 これは 両氏に電話をかけてみるしかないだろう。
 その時、ようやく 伊藤はある致命的な事に気付いた。
 「二人の電話番号、知らねえじゃん」
 結局「二人とも寝坊した」と勝手に決めつけておいて、早速、 目の前の秋月から買いあさりを決行した。


お買い物リスト@ PICプログラマーキット
           実験室用精密級定電圧安定化電源キット
           20Wオーディオアンプキット

20WオーディオアンプキットはY田氏に「部室のオーディオ
アンプ(拾い物)、新しいのに作り換えますよ」といった経緯の
あるモノで、そのうちイコライザー等も付いた代物を作ること
であろう。
 PIC〜に関しては今年のテーマにしているものの関連物
である。  あやしい電子工作のお部屋ではまだ登場して
いないが、そのうち登場する予定である。たぶん……。

上記の二つは期待しないでレポートを待っていて欲しい。


 さて、秋月で買い物を済ませた伊藤は、次にラジオデパー
トに向かった……が、……。
……早速迷った。
 昔から方向音痴では定評があり、今回の買い出し
でもS水K合両氏から
「待ち合わせ場所は、秋葉原駅の電気街口にしよう」
と言われた時の返事は
「もう少し分かりやすいところにしてください」
であったほどだ。
 秋月の前を3回ほど通ったような気がするが、何とかラジオ
デパートに到着した。

その間、 ビラ配りの人に4度ほど遭遇し、
その4回とも同じビラを掴まされた。

しかもそれが同一 人物 からであったなどとは
口が避けても言えない真実
である。


 ラジオデパートに着いたものの、しばらくの間涼んだだけで
すぐに今度ははラジオストアに向かった。 ラジオデパートに
入ったのも、道に迷ってふらふら歩いているうちにたまたま
発見しただけで、何も用事か無かったのだ。自分で言うのも
なんだが、迷惑な客だ。
 さて、今回のお買い物の旅の目的は、第三回目の怪しい
工作のお部屋のネタ探し――激ヤバなキットとか……――
であったのだが、すでにやる気が失せていた。  そんな時
ラジオストア内で見つけたこのアイテム。 ほぼ衝動で買っ
てしまったのだが、見事に伊藤の性格を写し出している。




お買い物リストA はさみみたいな十徳(七徳?)ナイフ
           ポケットバーナ

 伊藤はサイズと機能重視で性能無視したもの、何やら
険な香りのするもの 
は理性では否定できても本能的に
欲しくなってしまうので、やはり購入してしまう。 その後、
あまりの使い勝手の悪さ、あるいは使い道の無さに後悔の
うめき声を上げたりするが、今回に限ったことではなくいつも
のことである。やれやれ……。
 衝動的にオシロスコープなどを買い込むのを何とかこらえ
てラジオストアを後にし、今度はロケット無線館のほうへと
向かった。
 このころになると今回の目的などは忘却のはるか彼方にあ
り、ただのお上りさん状態になっていたわけだが、そんな中、
遠くにそびえたち何やらオーラを放っている(伊藤の目には、
そう見えた)ビルを発見。どうやら本屋だと言うことが分か
ったが、やはり気になる。立ち寄ったら本を大量に買い込み、
荷物になるのは分かりきっていたので、最後に立ち寄るとに
した。
 秋葉の街をさ迷い歩き続けていた伊藤であったが、ふとあ
る事に気付いた。
「ここ、秋葉の駅?」
 そう、電気街口から昭和通り口(と言うのだろうか?)へ
とぐるっと半周していたのだ。電気の街、秋葉原といえども
さすがに、この辺りにはそれらしい店はない。
だが、さすがは秋葉原。店の軒先に伊藤の嗅覚を刺激する
ようなものが並べられていた。無論衝動買いで即購入。




お買い物リストB  2CR5W(カメラ用電池)
            ブリックゲーム(と箱には書いてある)
            喜※田
   注:※の部分には意味不明な文字が入る。

……まあ、いわゆるNin1(N=整数)のありがちなチェー
ンゲームといわれてしまえばそれまでだが、何ともいえない深
みを持った色(単に汚れとも言う)の箱につい購入してしまっ
たわけだが、伊藤の眼力に狂いは無かった。これのレシートに
はこう記されていた。

――……民芸品……――

おそるべし、秋葉原。これまで伊藤は竹でできた籠とか、木
彫りの熊、こけし人形の様なものを民芸品と信じて疑わなかっ
たわけだが、これからはその認識を改めなくてはいけないだろ
う。ちなみに、この二点があまりにもクソゲーであり、そのあ
まりの酷さ、人生の不条理さに思わず悶絶したのは家に帰って
からのことである。
後々のことなど、神の身ならぬ身には分からない。よって、
伊藤も少々ご機嫌になって先ほどの本屋に引き返した。




お買い物リストC 省略

何があったかは語るまい。ただ、散財した事実だけは述べて
おこう。

今回の買い出しの旅は伊藤の地理の不案内のため、思うよう
に買い物が進まず、訳の分からないものを買いはじめたために
途中から『電気街買い出し』はなくなった。よって今回の作戦
(?)は失敗に終わったとみるべきだろう。次回からはこの近
辺の地理に詳しそうなS水氏とかK合氏とかと同行しポイント
を絞ったお買い物をすべきであろう。
家路に就く前に、何かを食べようと辺りに視線を配っている
と向こうの方からI井、H、K本の三名が歩いてくるではない
か。
S水氏K合氏見ていない?」
「なんか寝坊してましたよ」
「…………」

@今回の教訓

集合時間は守ろう。




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