伊藤英司のあやしい電子工作のお部屋

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私のRIGに愛の手と振動パックを……

1、発端

5月13日頃のこと
伊藤:怪しい電子工作のお部屋、20日に一度、アッ
プデートしますよ。ばっちりっス。
Y田氏:別に無理しなくてもいいよ。
……という会話が交わされたのだが、やはり根本的に
無理があったためか、それとも単にサボっていたためか
遅々として制作は進まなかった。迫り来る締め切り。半
ばキレかけるHP担当者(うそ)。切迫する事態。ここ
に来て伊藤はある決断をした。
「そうだ。手を抜こう」と……。

2、概略

今回の題材は、RIGのスピーカー端子から信号が出
力されたら、ぶるぶる震えるユーティリティアイテム
を作る。これを使えば、バイブレーション機能のない携
帯電話も、他人に迷惑にならず待ち受けができる。

3、主な材料

○超偏平コアレス振動モーター
電圧をかけると振動するモノである。携帯電話やポケ
ットベル等を解体すると手に入る。先日、秋葉原にふら
りと出かけた時に、たまたま売っているのが目に留まり
話の種に購入した。本当はこれを利用して、某N64
の振動パックに対抗して、『意味も無く振動するキーボ
ード台』を造るはずだったのだが、今考えると単にタイ
ピングがやり難くなるだけではなかろうか。

4、作業手順

@基板を組み立てるT

万能基板に適当に部品を載せて、適当に半田付けする。
この時の『適当』が後々になって響いてくるとは、この時
は予想だにしなかったのである。

Aケースを加工する

今回のケースは4cm×3cm×2cm。買った時には
若干大きいと思っていたこのケースも、実際に加工段階に
なって非常に小さいことが分かった。また、先ほど組んだ
基板ではどう頑張っても組み込めないことがこの時点にな
ってようやく判明。@に戻ってやり直しとなる。

@基板を組み立てるU

先に失敗作の基板に取り付けた部品を取り外した。しか
しながら、2072(VOX回路等に使う8ピンのIC)は
さすがに外すことはできず、また時間の制約上、あっさり
今回は諦め、ジャンクケースから探し出したものを使用し
た。

Bケースに組み込む

Aで加工したケースに基板を組み込む。今回はスペース
の関係上、電池ボックスは自作簡略タイプ(?)を使用し
ている。運良く単5電池がこの場所に収まっただけとも言
う。

C完成

調整個所も無いのでこれで終わり。面白くも無い。

5、考察

RIGに繋いでポケットにほうり込んでおいても、邪魔
にならないこのサイズ。スピーカー端子も付いたユーザー
フレンドリーな構造。ちょっと失敗した三つ編みケーブル。
どれをとっても、時間に追われて制作したには見えない出
来である。
だが、はたしてこれはどう使えばよいのだろう。スピー
カー端子から信号が出力されるたびにぶるぶる震えるので
はある意味、迷惑である。スペースの関係上電源スイッチ
も付けられなかったので電源を切るのにも一苦労である。
実際のところ、使用目的も考えずに制作に移ったし……
……かくして、新たに小さなジャンク品が生まれた。





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