我々は、一路引き返して行った。
足取りが重い。
今まで通ってきた道を引き返すとなると、余計に重く感じられた。
帰り道はコンビニやマックを梯子して帰った。
しかし、心満たされる事はなかった・・・
「もうダメだ・・・」
突然YMTが弱音を吐いた。
「何を言ってるんだ!」
「俺の自転車は所詮シティサイクルさ・・・
町内を走る事に向いてるだけのしがない自転車なんだよ・・」
「何言ってるんだ!シティサイクルのシティってのはなぁ!
町から町を駆けるって意味なんだよ!」
「お前・・・」
二人の眼から熱いものがこぼれおちた。
そう、探しものはもっとも身近なところにあったのだ・・・
それからの帰りの足取りは飛ぶように速かった。
厚木に入ったとき、YMTはアクエリアスが飲みたいと言った。
行けども行けどもコカコーラ社の赤い自販機は見つからない。
コンビニやポカリスエットで妥協することもしなかった。
そう、我々が求めるのはアクエリアスただ一つ・・・
もうゴール目前かというところでついにアクエリアスと遭遇した。
これこそが神からの祝杯だったのだろう。
そして、ついに我々はゴールしたのだ。
最後に餃子の王将で宴をあげ、我々の旅は終わった。
今回の旅はおそらくひとりで乗り越えられたものではないだろう。
2人の協力があってこそ乗り越えられたものなのだ。
今回の旅で二人の絆はより強いものとなった。
これからもたくさんの困難が待ち受けているだろう。
しかし、この二人なら乗り越えられるに違いない。
やっと終わりました
何度か書いてるほうもくじけそうになりましたが、書いてみると結構ノリノリであっさり書けました。
最後に、恐らく最後の2行は2期への複線でしょう。