AWXアンテナ(全景)
○月×日
97年度の学祭でアンテナを作ろうと思いLet’s HAMingを見ていた
ら、AWXなるアンテナの記事を発見し、
「これを作るしかない!」と思った。
しかもこのアンテナは2つのAWXアンテナを300Ωのフィーダー線で
つなぎ利得も高いと書いてあった(後にこの接続方法がHB9CVと同じだということに気づいた)。

○月◇日
さっそく材料の買い出しに出かける。
材料は、
  • プリント基板 ×2枚
  • 真鍮棒 1m×φ1mm ×4本
  • 300Ωフィーダー線 ×1m
  • 角材 30×30mm ×50cm
  • 同軸ケーブル
  • M型コネクター
  • 部室にあった針金、半田
    これらは厚木市内で全部手に入れることが出来た。

    ○月☆日
  • 真鍮棒をとりあえず全部90度に真ん中で曲げる。
  • プリント基板1枚に90度に曲げた真鍮棒2本を針金でXの字のように
     なるようにかつ真ん中同士が触れないように針金で固定する。
  • 針金の上から半田を流し込む。
  • もう1つも同じように作った。
    これでAWXアンテナ(共振周波数約150MHz)が2つできた
    ここまでで今日は終わり。


  • AWXT給電部
    △月○日
    制作はぜんぜん進まないがこのころになってやっとAWXアンテナがどういうアンテナかを調べ始める。
     名称もAll Waveの頭をとりそして形状がアルファベットのXに似てい
     るところからAWXアンテナといわれています。
                     CQ出版 アンテナハンドブック 記事抜粋

    また、AWXアンテナは広帯域をカバーできるというようなことも書いてありました。

    △月◆日
    制作を再開。
    給電部を同軸ケーブル(5D2V)で作った。
    マッチング等は考えずにとりあえずは直に給電してみようと思った。
    真鍮棒の片側の折り曲げたところに真線を半田付けし反対側には網線を半田付けした。

    △月◎日
    顧問の研究室へ行ってネットワークアナライザー(以降ネットアナ)を借りてAWXアンテナ(1)だけで測定してみた。 結果は120MHz付近から500MHzぐらいまではVSWRが最高でも1.2程度だった。1.2GHzでも1.4程度まで落ちていました。


    AWXU給電部
    △月▲日
    TVフィーダを使ってAWX(1)とAWX(2)をつなぐ。
    AWX(2)にフィーダを半田付けする時フィーダを半回転ねじって逆位相で給電するようにする。
    この状態でもう一度ネットアナで測定すると今度もVSWRはきれいに落ちていた。
    この時のAWX(1)とAWX(2)の間の間隔は適当に手で持って変えていた。

    △月□日
    アンテナ間のマストを木材で作ってみたがどうしても固定方法が思い付かずうまくいかない。

    △月■日
    先輩に相談したら「2本の角材で挟んでみる」というアイデアをもらいさっそく実行に移した。
    やっと完成!!。
    後は給電部等の防水処理と強度面の改良だけである。

    □月★日
    実際に運用してみた。
    思ったより飛んでいなかったようで近くの局数局としか交信できなかった。


    残骸(^^;
    □月□日
    AWX(2)のほうのエレメントをAWX(1)よりも短く変えてみた。
    またアンテナの間隔を変えてみたりもした。
    結果は多少良く飛ぶようになった程度だった。
    同じ時にやった先輩のアンテナは良く飛んでるようでちょっと悔しかった。

    □月○日
    学祭に展示した。
    興味を持ってくれた人も何人かいてうれしかった。

    ×月○日
    今度はHB9CVをつくってみたいとおもった。
    次回はHB9CVに挑戦だ!!!!
                           1998年 3月 7L4OPM



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